資格

TOEICと英検の違い。どっちを受けるのがいいの?

大人の勉強で挙げられる英語の勉強。勉強を始めると何か資格が欲しいと思い始めますよね。英語は公用語だけに試験はたくさんあります。その中でも特にメジャーなのはTOEICと英検ですよね。勉強方法が違うのでどちらを受けたらいいのか迷ってしまう人もいると思います。今回はこの2つを比較していきたいと思います。

TOEICとは?

日常生活やグローバルビジネスにおける活きた英語の力を測定する、世界共通のテスト。

聞く・読む力を測る TOEIC® Listening & Reading Test と、話す・書く力を測る TOEIC® Speaking & Writing Tests により、4技能(聞く・読む・話す・書く)全ての英語コミュニケーション能力がわかります。

皆さまがTOEICで思いつくのはListening & Readingの方ですが他の2技能のSpeaking & Writing Testsもあります。

  Listening & Reading Speaking & Writing
内容 リスニング約45分間と
リーディング75分間のテスト
スピーキング約20分間と
ライティング約60分間のテスト
テスト形式 マークシート方式 パソコンとヘッドセットを使用
テスト結果 10~990点
5点刻みのスコアで評価
各テスト0~200点
10点刻みのスコアで評価

受験料

6,490円

受験者数

241万人(2019年度)

点数での能力の目安

Aレベル 860 ~ 990点 Non-Native として十分なコミュニケーションができ、
経験した範囲内では専門外の分野の話題でも理解できる。
Bレベル 730 ~ 860点 ある程度適切なコミュニケーションができる素質を備えている。
正確さに個人差はあるが、意思疎通を妨げるほどではない。
日常会話の他、特定分野の話題もある程度理解できる。
業務上にも大きな支障はない。
Cレベル 470 ~ 730点 日常会話であれば要点を理解できる。
複雑な場面だと的確な意思疎通ができないこともある。
Dレベル 220 ~ 470点 最低限のコミュニケーションはできる。
リスニングにおいては、ゆっくり話してもらうか
繰り返しや言い換えをしてもらえば簡単な会話は理解できる。
語彙 ・ 文法 ・ 構文 の理解は不十分。
Eレベル 10 ~ 220点 コミュニケーションが出来るまでに至っていない。
単純な会話を ゆっくり話してもらっても部分的にしか理解できない。

就職での点数の目安

800点

外資系企業の応募資格として求められる平均。

650点

企業が新卒者に求めるスコア。

英検とは?

「英検®」は正式名称を「実用英語技能検定」といい、年3回実施される国内最大規模の英語検定試験です。5級(初級)、4級、3級、準2級、2級、準1級、1級(上級)の7つのグレードに分かれており、それぞれ「聞く」、「読む」、「書く」、「話す」の4技能を測定し、合否と英検CSEスコアで試験結果をフィードバックします。

マーキング形式の文法問題、長文読解、リスニング、ライティングがあります。3級からは二次試験(スピーキング)が追加されます。

試験料

1級 12,600
準1級 10,700
2級 9,700
準2級 9,200
3級 7,900
4級 4,900
5級 4,500

※本会場受験時、個人の場合

受験者数

3,924,841人(2019年度)

各級での能力の目安

1級 大学上級程度 広く社会生活で求められる英語を十分理解し、また使用することができる。
世界で活躍できる人材の英語力を証明する。
準1級 大学中級程度 社会生活で求められる英語を十分理解し、また使用することができる。
「実際に使える英語力」の証明として高く評価されている。
2級 高校卒業程度 社会生活に必要な英語を理解し、また使用することができる。
ビジネスシーンでも採用試験の履歴書などで英語力をアピールできる。
準2級 高校中級程度 日常生活に必要な英語を理解し、また使用することができる。
センター試験の問題形式と共通点が多く、入試対策にも最適。
高校卒業段階の英語力の達成目標:準2級~2級(文部科学省)
3級 中学卒業程度 身近な英語を理解し、また使用することができる。
中学卒業段階の英語力の達成目標:3級(文部科学省)
4級 中学中級低緯度 簡単な英語を理解することができ、またそれを使って表現することができる。
5級 中学初級程度 初歩的な英語を理解することができ、またそれを使って表現することができる。

TOEICと英検の比較

試験の結果

それではTOEICと英検を比較していきたいと思います。まず大きな違いとしては英検は「合格」か「不合格」かに対してTOEICは「合格」不合格というものではなくスコアが与えられるいう点です。

手っ取り早く点数が欲しい場合はTOEICを受けたほうがいいのかもしれません。

点数の換算

ではTOEICの点数を英検に換算すると何点になるのでしょうか。

TOEIC 英検
970~990
870~970 1級
820~870
740~820 準1級
600~740
550~600 2級
500~550
450~490 準2級
300~440
291~299 3級
270~290
260~269 4級
100~259 5級

英検は何級から受けるのがいいの?

換算表を見てじゃあ英検を受けるなら何級から受けたらいいの?と思った方もいらっしゃると思います。大人が学び直しするのに個人的におススメなのは2級です。一歩踏み込んだ文法などなかなか骨がある内容が出てきますのである程度勉強しなければ合格は難しいところも受験し甲斐があります。

  • 学生時代英語が得意だった⇒準1級
  • 学生時代の知識がそれなりある⇒2級
  • 学生時代英語が苦手だった⇒準2級
  • 正直中学で習う内容が怪しい⇒3級

上記が大まかな目安ではないでしょうか。3級は資格欄などで書くことは難しいでしょうが、試験に慣れる、自信を持つという点で余裕があれば受けてみるのもいいかもしれません。英検は過去問を公開しているのでざっと見てみて解けそう・解けなさそうでであれば級を変えてもいいでしょう。

試験の回数

TOEIC 英検
年10回程度
(ただし現在午前午後の2回有)
年3回

回数で言えばTOEICの方が多くスケジュールに合わせやすいですね。逆に目標の点数までどれくらいの頻度で受け続けるか迷うものです。毎月受ける、もしくは2カ月に一回受けることが勧められているようでした。

英検は年3回しかありませんがその分試験日程から逆算してしっかり勉強することが可能です。

勉強時間・必要単語数

必要勉強時間

どれくらい勉強すればいいか気になるところですが、現在の英語力とどれくらいスコアアップしたいかによって変わるようです。TOEIC350点くらいの人が650点にしたい場合は700時間(!)勉強しなければいけないとのことです。

英検も2級は基礎力がある人は30時間、基礎固めからの人は50時間くらいとのことですが、個人的にはもう少し必要な気がします。明確なデータは無いようです。

必要単語数

  TOEIC 英検
13000語   1級
10000語 900点  
8500語 800点 準1級
7500語 700点  
5000語 600点 2級
4000語 500点  
3500語 400点 準2級
2000語   3級
1000語   4級
600点   5級

資格欄に書けるか

資格を取る以上履歴書の資格欄に書けるかどうかが気になりますよね。

TOEICには有効期限は無いようですが、2年を目安として見られることが多いそうです。また大体600点以上であれば資格として評価されるそうです。

英検に有効期限はありませんが、一般的に2級以上の場合資格欄に書くことが多いようです。

リクナビNEXTで検索したところTOEICは1400件に対して英検は50件ほどだったのでやはりTOEICを基準にしている企業が多そうです。

TOEICは国際的な英語基準ですが、英検は日本人向けに作られたテストなので日本人が苦手とする分野も出題されているのではないかと思いますので英検を受けなくてもいいとは言えません。

TOEICを勉強するには?

独学で勉強する方法もいいですが、プロの方にアドバイスをいただくのが一番近道です。スタディサプリではTOEIC対策コースがあります。大手ならではのノウハウで平均100点アップ、効果が出た人は250点もアップしたそうです。

現在のスコアに沿ったオリジナルの学習プランを提案してくれます。コーチが付き学習プランに沿った課題が届き、日々の学習状況に対してのアドバイスをもらえます。一人では続かないという方もコーチと二人三脚で学習することにより継続が可能です。

まとめ

今回はTOEICと英検を比較してみましたがいかがでしたでしょうか。勉強の仕方が両者で違ってくるので、迷っている方が少しでも参考になれば幸いです。