皆さまは語学の勉強と聞いて何語を思い浮かべますか？英語、フランス語、中国語、ドイツ語、スペイン語…世界にはなんと6900以上もの言語があるといいます。この記事をご覧になっているということは少なからず語学に興味あるのだと思われます。
上記に上げた言語を勉強したいと思ったのであればいいのですが、私のように「ペルシア語を勉強したい！」とマイナー言語に興味を持ったがが最後、日本語のテキストが全然ないのです。本屋で言語コーナーにひとまとめにされている中にもありません。
ですが、そんなマイナー言語の味方『ニューエクスプレス』をご存知でしょうか？言語界隈ではかなり有名なシリーズです。今回はそんなニューエクスプレスについて解説していきます。
ニューエクスプレスとは？
白水社から出版されている初心者向けテキストの決定版と謳っているテキストです。
文字、使用頻度が高い単語、簡単な会話やスピーチなど語学入門にうってつけの内容になっています。
構成は
- ・○○語ってどんな言葉？
- ・文字と発音
- ・本文
- ・練習問題
- ・単語力アップ・表現力アップ
- ・単語リスト
となっています。
さらにニューエクスプレスプラスとなると、
- ・簡単なスピーチ・メッセージの表現
- ・文法チェック
- ・読んでみよう
- ・付属CD＋音声アプリ
本文は全20課となっており、1～2ページ目で会話、慣用表現、新出単語となっています。3～4ページで文法解説がになってます。2課に1回2ページで練習問題があります。
現在はテキストにCDがついているほか音声アプリで聞くことも可能です。
良いところ
様々なマイナー言語に対応
先ほど述べたようにテキストが少ない言語の中でも高クオリティなのが魅力です。音声もその言語のネイティブの方がナレーションしています。
アイスランド語、フィンランド語、ヘブライ語、リトアニア語など東京外語大学に専攻が無いくらいのマイナー言語にも対応しています。
また、同じ中国語でも上海語、広東語、台湾語など方言にも対応しているところも強みです。自分が行くところによっては所謂共通語が通じない可能性もありますからね。
さらにラテン語、サンスクリット語といった現在では使われていない言語も網羅しています。こちらは実用性というより趣味になってしまいますがそれでも勉強してみたいといった方にとっては嬉しいラインナップですよね。
初心者レベルの勉強をするには最適
薄めのテキストでさらに全20課ということで1日１課で20日で終わるところが手を出しやすいです。
定着させるためにはじっくりやるのではなく何度も回数をこなすということはよく言われていますが分厚いものに比べて復習しやすいのではないのでしょうか。
テキストの内容はをやり終えると大体中学3年生レベルに達すると言われています。英語で考えると簡単な日常会話が問題なく話せるレベルと考えると初心者としては十分でしょう。
気を付ける点
文字が読めないと索引が分かりづらい
本文にはカタカナで読み方のルビが振ってあるのですが、索引には書いてありません。調べたい単語があっても文字が読めない言語のものは調べるのに一苦労です。
対応策としては文字をしっかりと学ぶようにしましょう。
あくまで入門編
こちらも何度か言っていますが初級者向けのテキストなので仕事で使えるようなフレーズを学びたい、現地の新聞を読んでみたいといった目標をお持ちの方には不十分だと思います。
特にマイナー言語を学ぶのに日本語で書かれたテキストで勉強するには限界があるため、その言語で勉強をする、もしくは英語で学ぶといった方法になるでしょう。
勉強法
文字と発音を覚える
まずは基本の文字と発音を覚えましょう。ここをしっかりやらないと上で述べたように調べることもできません。英語と似ている文字の言語であればいいのですが、アラビア語などその言語特有の文字を使っているものの文字を覚えるのは少し大変かもしれませんが最初が肝心です。頑張りましょう。
単語を覚える
次に単語リストに載っている単語を覚えてしまいましょう。本文を先にやってしまってもいずれ単語の壁に当たってしまいます。文法をやる前に単語を覚えてください。リストは300語～600語で厳選された単語です。ここまでで2～3カ月かかってしまう人もいるくらい長い道のりです。
文法を勉強する
やっとここから本文をやりながら文法の勉強です。単語を覚えてしまっているので文法に集中して勉強できますね。大切なのは何回も繰り返すことです。全20課終わったらまた1課に戻って学習です。
実際に使ってみる
インプットをしたら今度は自分で使えるものにしていきます。会話やスピーチを自分に置き換えた単語で話せるようにしていきましょう。ここまでできたらその言語を話せるといえるほどの実力はついているでしょう。
まとめ
今回はニューエクスプレスについて見てきましたがいかがでしたでしょうか。あまり情報のないレアな言語を学ぶときに味方になってくれるテキストなので是非お手に取ってみてはいかがでしょうか。
