言語学習

多言語学習のメリットって?

語学学習といえば学生時代に英語を勉強して、文系の大学に行った方は第二外国語を勉強しているといったところでしょうか。

語学学習をしていても私のように仕事や日常生活で使う必要がない人にとっては「なんの役に立つの?」と感じてしまうでしょう。

「楽しいから」「好きだから」に尽きるのですが、今回は多言語学習をするメリットについて見ていきたいと思います。

今回は特に母国語と外国語2つ以上の多言語学習にフォーカスして見ていきます。

 

 

多言語学習のメリット

脳機能のアップ

こちらはよく言われることですが、脳の機能を活性化します。言語を学習していない人に比べて言語学習している人は認知症になりにくいといわれています。

イギリスのエジンバラ大学の研究によると、外国語を学習している人はそうでない人に比べて、学力・記憶力・情報処理の速さなどいった能力が高いということが分かりました。2ケ国語を話せる人に比べて、3ケ国を話せる人の方がさらに結果が良かったそうです。

また、スウェーデンのルンド大学によると、被験者に語学学習を13カ月続けさせるという実験を行ったところ語学以外の勉強をしていたグループに比べて海馬や大脳皮質が発達していたということです。海馬は記憶を司る分野で語句の暗記など、大脳皮質は前頭葉など思考を行う分野のため外国語を理解する時に活性化すると考えられそうです。

マルチタスク

語学を学ぶことでマルチタスクに強くなるといわれています。

カナダのヨーク大学では英語以外(フランス語、スペイン語、中国語)を1つ話せる子供と英語しか話せない子供を集め、マルチタスクの能力を調べたところ、バイリンガルの子供の方がマルチタスクになった時の反応速度が早いということが分かりました。

多言語を学習することで情報の選択と集中ができるようになりマルチタスクが容易になるということです。

貴重な人材になれる

現代の国際化社会で外国語を話せる人材の価値は上がっています。ただ、英語を話せる人はSNSを見ていてもそれなりに多くいる印象です。

転職の求人を見ていても必須能力でTOIEC Aクラス(860点)で求人が出ているあたりを見ると高いレベルで英語能力がある人は少なくはないでしょう。

英語能力に加え中国語を話せる人となるとどうでしょうか。例えば英語が話せる人材が100人に一人、中国語を話せる人材が1000人に一人いたとすれば両方とも話せる人材は10万人に一人となります。例えではありますが、2019年平均の雇用者数は5,660万人だと考えると日本に566人しかいない人材となります。

多言語学習のデメリット

では逆に多言語学習のデメリットを見ていきます。

一つ言える大きなデメリットとしてメンテナンスが大変ということです。言語といえど当然使わなければ忘れてしまいます。学生時代に書けていた漢字がいざ書こうとすると思い出せない現象も他言語でも起こりえます。数か国語を勉強されている方曰くメインで勉強している言語の発音に引きずられてしまい他の言語の発音が悪くなってしまうということがあるそうです。これが3つ、4つと増えていくとレベルを下げないようにしていくのは苦労するというのは想像に難くないです。

また、多言語学習者はあまり需要がないということもありました。確かに「エスペラント語とタミル語話せます!」といってもよくて「すごいね」と言われて終わりで、そもそもその言語自体が認知されていない可能性もあります。そこはブルーオーシャンを狙うという目的ではなく、趣味と割り切ってしまった方がいいかもしれません。

まとめ

今回は多言語学習のメリットについて見てきましたいかがでしたでしょうか。最終的には勉強したいから勉強するに尽きるとは思いますが何かの参考になれば幸いです。